この記事を読めばわかる事
- 日本人は「相手が察する」が前提にある
- 日本人特有の7つのコミュニケーションがある
- 察することで阿吽の呼吸が生まれる
こんにちは。なみなおです。
こんにちは。ひがしです。
「やってることを主張するのは格好悪い」
「しゃべらず、察してあげよう」
私たちが生活していると、このようなコミュニケーションはよく見受けられます。
しかし、このようなコミュニケーションの中でも
「言わなきゃわからないよ!」
このように感じたことはないでしょうか。
私は「言わなきゃわからん!」ということが多いので、それを察している周囲は困惑していることでしょう。
ところで「察してあげる」このような「しゃべらないコミュニケーション」はなぜ生まれたのでしょうか。
実は、私たちの祖先の働き方、農耕文化が影響しているんです。
この「しゃべらないコミュニケーション」を理解できると、人間関係がもっと豊かで協力的なものになっていくことでしょう。
【寡黙が美徳】日本人が持ってる特別な7つのコミュニケーション
この記事を読んでいただけたら
『しゃべらないコミュニケーション』の重要性
こちらを心理学の観点から、理解できるようになっています。
まずは
話す欧米人、話さない日本人
こちらを解説しているので、読んでみてください。
話す欧米人、話さない日本人
「察してくれ」って状況は結構ありますよね。
難しいよね~。
言ってくれれば理解できるけど「察する」は、今の状態を理解してあげないといけないからね。
私たちのコミュニケーションで「察してくれ」という状況は珍しくもありません。
ですが、世界的にみるとどうでしょうか。
実は、私たちはコミュニケーションを『見た目』で判断しています。
まず、コミュニケーションには2種類に分けることが出来ます。
- バーバル・コミュニケーション(言葉による伝達)
- ノンバーバル・コミュニケーション(言葉以外の伝達)
そして『バーバル・コミュニケーション』と『ノンバーバル・コミュニケーション』どちらの方が情報伝達の際、情報量が多いかを心理学者アルバート・マレービアン博士が以下のように実験結果を発表しています。
『見た目』の情報量は多く、ノンバーバル・コミュニケーションが情報伝達9割のを示しています。
※『見た目』の情報量については下記記事をご参照ください
では、欧米人と、私たち日本人とではどんな違いがあるでしょう。
欧米人は
- 挨拶の時に握手をする
- 愛情表現のキスを忘れない
- 驚いたときに両手を上げる
このように大きな表現で自分の気持ちをより伝えようとしています。
一方、日本人は
- 笑顔で会釈
- 目を合わせることで好意を伝える
- 驚いたときに体を小さくする
表現は小さくとも、相手が察してくれることが前提にあります。
- バーバルコミュニケーションとノンバーバルコミュニケーション
- 『欧米人』…大きな表現で自分の気持ちをより伝えようとする
- 『日本人』…相手が察してくれる
農耕文化からわかる7つの文化
「日本人は、相手が察してくれる。」これを求めているのはわかりましたが、なぜなんですか?
これは私たちの祖先の働き方が、農耕文化である事が理由としてあげられるよ。
なぜ、「相手が察してくれる」というコミュニケーションが出来たのでしょう。
これについては私たちの働き方が、田畑を耕す農耕文化が主流だったことが挙げられます。
一人で黙々と田畑を耕す農民の相手は人間ではなく、自然です。
周りがみんな、一様に「一人で黙々と田畑を耕す」姿には「相手に察してほしい」という気持ちと同様に「相手を察してあげよう」という気持ちも大きくなります。
言われてみれば
「察してほしい」の裏側には「察してあげよう」はありますね。
このように日本人の『察する』ための特徴的なコミュニケーションが7つ存在しています。
黙々と作業を行うから『語らぬ』
「一人で黙々と田畑を耕す」
「農民の相手は人間ではなく自然」
まさに『語らない』コミュニケーションだね。
一人で黙々と田畑を耕す農民の相手は人間ではなく、自然。
周りがみんな、一様に「一人で黙々と田畑を耕す」
このような関係性を持っていると、お互い協力的ですが、これが喋りながら田畑を耕していると、どのように映るでしょうか。
手は動かしているのに「集中していない」「さぼっている」とイメージされます。
私たちは日本人の心理には『黙々と』手を動かすことに美徳とされています。
- 『語らぬ』…『黙々と』手を動かすことが美徳
『わからせぬ』とも、信じあえればいい
日本人でも討論することはありますよね。
なのに『わからせぬ』?
互いの主張を伝えるとき、妥協点を見つけることは重要です。
しかし、討論をしている私たちは、どんなことを前提に話し合っているでしょうか。
まずは「腹を割って話す」という事です。
では、「腹を割って話す」ことで得ようと思っていることは何でしょうか。
それは、お互いのことを理解するという事です。
お互いのことを理解することで、歩み寄る。まさに「察する」です。
本来、互いの主張をわかってもらうための討論から、相手を理解することにシフトしている状態を見ると『わからせぬ』とも、信じあえればいいという心持ちを大切にしている事が分かります。
- 腹を割って話す…お互いのことを理解する
- 『わからせぬ』とも、信じあえればいい
事なきを得る『いたわる』
『わからせぬ』は『いたわる』ことで互いを助け合っているところもあるよ。
自分の仲間や、大切な人が傷ついているときに、皆さんはどう接しますか。
状況にもよりますが、原因となる話題などを触れないでおくという暗黙の了解があります。
「上司に怒られた」
「大切な人と喧嘩した」
このようなことを相談されたら、最後まで話を聞くんじゃないでしょうか。
「それはあなたが悪いんじゃ…」
そう思っても、大切な人の深刻な姿を見れば、喉元まで出かかった言葉が止まると思います。
このように暗黙の了解で察する。
相手の欠点や、間違いを無理に主張しない。
まさに、相手の気持ちや状況を察して、わからせないことで『いたわる』ことをしています。
- 暗黙の了解で察する
- 相手の欠点や間違いを無理に主張しない
- わからせないことで『いたわる』
周囲から反感を買わないために『ひかえる』
『ひかえる』のは理解できますよ。
主張しないってことですよね。
農耕文化が根強い私たち日本人は、黙々と一人で手を動かすことを美徳としています。
自己主張をするわけでもなく、コツコツと取り組むことが大切とされています。
自己主張という観点で言えば、欧米人は伝える表現が特化しています。
その反面、われわれ日本人からは
「ちょっと、そこまで前に出るのは…」
なんて感じることもあるんじゃないでしょうか。
本来、自身を売り込む自己主張は重要なスキルといえます。
私たちも、自身を売り込むときは多々ありますが、実際に人前で自分の長所を話すときは
「自慢のように聞こえるかもしれませんが、実は…」
このように話し出すことで予防線を張り、相手が嫌な気持ちにならないよう『ひかえる』ことを無意識に行っています。
『ひかえる』とは周囲の感じ方を察し、行動することを言います。
- 相手が嫌な気持ちにならないよう
- 『ひかえる』とは周囲の感じ方を察し、行動すること
『修める』ことで価値を高める
ここまで相手に察してもらう事が多いですね。
察してもらうために必要なことがあります。
それは『修める』ことだよ!
農耕民族特有の表現『修める』ことで自身の技術や製品の価値を高めています。
もちろん仕事だけじゃなく、スポーツ、文学どちらも同じことが言えます。
毎日同じことを繰り返し、鍛錬を積む。修行をする。
無心になって取り組む姿に、周囲は察し、更に発言せずとも能力や製品品質で価値を高めています。
- 『修める』ことで自身の技術や製品の品質を高める
- 無心になって取り組む姿に、周囲は察する
『ささやかな』おもてなしが喜んでもらえる
『ささやか』ってあんまりピンと来ないですね。
大丈夫!知らないうちにやれてるよ!
『ささやか』と聞いてピンとこないことは多々あるでしょう。
しかし、日本に来た外国の方は『ささやかな』おもてなしに驚きを見せています。
旅行に来た外国の方に、日本を楽しんでもらいたく折り鶴を用意しておく。
じつは私たちは、この『ささやかさ』を届けることが出来ています。
そして『ささやかさ』を感じることもできるのです。
俳句という文化に楽しみを感じ、作者の気持ちや、情景を察する。
微妙な言葉の違いや表現から多くの情報を得ることが出来るのです。
『ささやかさ』を知っているから、喜んでもらえるおもてなしが出来るのです。
- 微妙な言葉の違いや表現から多くの情報を得る
- 『ささやかさ』を知ってるから、喜んでもらえるおもてなし
『流れる』から自己主張はひかえている
周りに『ながされる』ってことはありますけど…
良くないんですよね。
そんなことないよ!
実は『ながされている』状態を作ることで、状況を荒立てないことを選択してるんだよ。
『流れる』は自己主張をあまりしない、日本人らしさとも言えます。
「いや、流されるのはまずいでしょ⁉」
このように考える方もいると思います。
しかし、会議や仕事の流れでは、すでに結論が決まっていることが多々あります。
そこで、発言を覆すようなことをしてしまうと余計な時間を取られてしまいます。
ここで『流す』ことが出来れば、時間のロスが少なく『修める』ことを繰り返すことができるため、自身の価値を高めることができます。
実は『流れる』を選択し、事を荒立てず、コツコツ発展してきたことが日本人の特徴ともいえます。
7つのコミュニケーションが『阿吽の呼吸』を成立させる
『語らぬ』『わからせぬ』『いたわる』『ひかえる』『修める』『ささやか』『流れる』日本人らしいコミュニケーションですね。
これらのコミュニケーションが合わさると『阿吽の呼吸』が生まれるよ!
7つのコミュニケーションの特徴を理解して、察することが出来る日本人。
ここには、相互理解のような温かいコミュニケーションが生まれています。
仕事や、家族、友たちとの会話で「わかった?」と聞くと「はい」と返事が返ってくる。
しかし、眉間にしわを寄せている。
握りこぶしを握っている。
周りをきょろきょろ見ている。
このような状況を察し
「どうした?ちょっとわからなかった?」
という会話が交わされるのは、人の仕草から、言いたいことを察するを実践している状態です。
まさに『阿吽の呼吸』ともいえる思いやりのあるコミュニケーションです。
思いやりのあるコミュニケーションは周りの心も温かくするでしょう。
これこそ日本人の『察する』能力の高さから生まれるコミュニケーションです。
- 人の仕草から、言いたいことを察する『阿吽の呼吸』
- 思いやりのあるコミュニケーションには心が温かくなる
まとめ:日本人らしいコミュニケーションを理解し、察することが出来る人になろう!
日本人があまり語らないのは、働き方が農耕民族だったことがあげられるんですね。
日本人らしいコミュニケーションは『察する』ことの大切さが詰まっていたね。
【 日本人は「相手が察する」が前提にある
- 働き方が農耕民族だった日本人だからこそ相手を察する気持ちが醸成されている
【 日本人特有の7つのコミュニケーションがある 】
- 黙々と作業を行うから『語らぬ』
- 『わからせぬ』とも、信じあえればいい
- 事なきを得る『いたわる』
- 周囲から反感を買わないために『ひかえる』
- 『修める』ことで価値を高める
- 『ささやかな』おもてなしが喜んでもらえる
- 『流れる』から自己主張はひかえている
【 察することで阿吽の呼吸が生まれる 】
- 7つのコミュニケーションが醸成された関係に『阿吽の呼吸』がうまれる
- 相互理解ともいえる、相手を思いやるコミュニケーションは心が温まる
独特かもしれませんが、コツコツ続けることで周囲は察してくれるんだね!
なみなおさんは、いつもしゃべり過ぎだから「察する」必要はないですね。
しゃべりすぎ⁉
実は自信のないことを察してよ!
最後になりますが、ブログ記事の品質向上につながりますので、コメントや疑問など気軽にいただけると幸いです!
コメントや質問はTwitterでも受け付けてます!
コメント